芸能界において、若手女優の大胆な脱衣や濡れ場は「話題作り」「脱ぎ損」と揶揄されるリスクを常に孕んでいます。しかし吉高由里子の場合、デビュー当時の映画『紀子の食卓』(2006年・園子温監督)で見せた独特の透明感と狂気を帯びた演技力評判がすでに玄人筋から高く評価されていました。
SNSや当時の映画レビューコミュニティでは、「過激さに釣られて観たが、孤独な目の演技に圧倒された」「退廃的な役なのに品格と儚さがある」と絶賛の声が相次ぎました。単なる身体の露出ではなく、心の傷口を晒すようなリアリティを表現したことが、第32回日本アカデミー賞新人俳優賞や第51回ブルーリボン賞新人賞の受賞という揺るぎない客観的評価に結びついたのです。