SNSや知恵袋などのコミュニティでは、「説明書通りにストッパーを緩めたのに動かない」「外れた瞬間に手から滑り落ちそうになり肝を冷やした」という悲鳴が年中書き込まれています。住宅メンテナンスの施工現場を取材すると、長年放置された網戸特有の生々しい障害が見えてきます。
サッシ補修の現場作業員は次のように証言します。「お客様が自力で外そうとして最も失敗するのは、外れ止めではなく『戸車の調整ネジ』を触ってしまうミスです。網戸の下部側面には、網戸の傾きや高さを変えるネジと、枠を組み立てているネジが並んでいます。これを外れ止めと勘違いして回してしまい、建付けを完全に狂わせて持ち込まれるケースが年間を通じて非常に多いのです。」
また、網戸外し方固い時の対処法として現場で実践されているのが、レールに堆積した泥砂の清掃と潤滑スプレーの併用です。屋外の粉塵や雨水によって下部レールと戸車の間に汚れが固着している場合、いくら外れ止めを下げてもビクともしません。無理に引っ張ると戸車の車軸が破損するため、歯ブラシなどでゴミを取り除き、シリコン系潤滑スプレーを少量吹きかけて左右に数回滑らせてから外すのが鉄則です。
さらに、網戸が敷居に深く沈み込んでいる場合は、下部側面の網戸戸車調整ネジを反時計回りに回して網戸の高さを限界まで下げ、上部に余裕を作ってから外すテクニックが有効に機能します。