今回のツアーにおける最大の話題は、緻密に構成されたセットリストの美しさにある。バンドの代名詞とも言える不朽の名曲「星空のディスタンス」が響き渡る瞬間、会場全体のテンションは最高潮に達する。
しかし、彼らの真骨頂は単なるノスタルジーにとどまらない。重厚なツインギターと叙情的なメロディが交錯する圧倒的なハードロックナンバーが次々と繰り出され、ベテランの貫禄を見せつける。静けさと激しさが同居する楽曲の振れ幅、そして3人のボーカルが変幻自在に交錯する美声のハーモニー。往年の代表曲から重厚なプログレッシブ・ロックまで、一切の隙がない構成が観客の心を鷲掴みにしている。