プールや海に入ってスマホを水につけた瞬間、画面をどれだけ強くタップしてもカメラが反応しなくなった経験を持つ人は少なくありません。「ケースの初期不良ではないか」と疑われがちですが、これには明確な物理的根拠が存在します。
現在流通している大半のスマートフォンは、微弱な静電容量の変化を検知する静電容量方式タッチパネルを採用しています。水は電気を通す性質があるため、端末全体が水に触れると画面全域が「常に指で触られている状態」と誤認され、個別のタップ操作を正確に判別できなくなります。「スマホ防水ケースタッチ操作可能」と謳われている製品であっても、それは基本的に陸上や水面から指を出した状態での動作を指しており、完全水没環境でのタッチ操作は構造上極めて困難です。
この問題を即座に解決する決定打が、水中写真シャッターボタン音量キーの割り当て機能です。iOSやAndroidの標準カメラアプリの多くは、端末側面の音量ボタン(ボリュームキー)を押すことで物理的にシャッターを切る仕様になっています。あらかじめ陸上でカメラアプリを起動してロック状態を解除し、水中に沈めた後は側面のハードウェアキーを押し込むだけで、水圧や水滴による誤作動に邪魔されることなく確実にシャッターが切れます。