映画ファンの期待を一身に集めている最大の要因は、世界的な評価を受ける監督・是枝裕和と、国際的名優である役所広司の再タッグだ。ふたりが同じ現場で火花を散らすのは、映画界にとっても特別な意味を持つ。是枝裕和が描く繊細な人間観察と、役所広司が醸し出す圧倒的なリアリティが重なり合うとき、スクリーンの緊張感は頂点に達する。
「監督と役所氏の間では、すでに何十回もの本読みと議論が重ねられている」と制作スタッフは語る。人物の業や葛藤をどこまで生々しく捉えられるか。旧知の仲であるふたりだからこそ到達できる、演技の極致が期待される。