加藤茶の私生活において、社会現象レベルの注目を集めたのが2011年6月に発表された加藤綾菜さんとの結婚でした。当時、加藤茶が68歳、綾菜さんが23歳。親子以上の開きがある「45歳差婚」は、ワイドショーや週刊誌、インターネット掲示板で連日センセーショナルに書き立てられました。
ふたりの出会いは2009年春、綾菜さんがアルバイトをしていた六本木の和食料理店でした。常連客として通っていた加藤茶が綾菜さんの気配りや人柄に惹かれ、半年間通い詰めた末にコースターの裏へ電話番号を書いて手渡したことが交際のきっかけです。加藤茶自身、当時の特番インタビューや手記において「彼女といると昔の活力が湧いてきた。年の差を理由に諦めたら一生後悔すると思った」と率直な想いを告白しています。
しかし、入籍直後から夫婦を取り巻いたのは苛烈極まるバッシングでした。ネット上では「遺産目当て」「保険金狙い」といった根拠のない誹謗中傷が飛び交い、自宅のポストに嫌がらせの手紙が投げ込まれたり、愛車のタイヤをパンクさせられたりする被害まで発生しました。綾菜さんがブログに手料理を投稿すれば「油物が多すぎる」「揚げ物で早死にさせる気か」と心ない批判が殺到した時期もありました。
この逆境にあっても、ふたりは決してメディアを通して反論することなく、日々の暮らしと健康管理に集中しました。結婚から15年が経過した現在、かつて批判していた層の多くが「疑って本当に申し訳なかった」「本物の愛だった」と認識を改め、夫婦の絆は揺るぎない評価へと昇華しています。