会津若松市の中心部に位置するこの地は、戦国時代に名将・蒲生氏郷が街づくりの礎を築いて以来、商人の活気と豊かな食文化が交差する城下町として栄えてきた。寒冷な気候と豊かな雪解け水は、醤油や味噌を仕込む醸造業の発達に最高の環境を提供した。その地で文政・天保の時代から味噌や油脂の製造・販売を手掛けてきたのが、株式会社満田屋である。
雪深く冬が長い会津地方において、食材を長期保存しつつ旨味を引き出す発酵食品は、人々の命を支える知恵そのものだった。特に豆腐や蒟蒻、餅などを串に刺し、秘伝の味噌を塗って炭火で炙る味噌田楽は、農作業の合間や祝いの席で親しまれてきた極上の郷土料理だ。株式会社満田屋では、自社で丁寧に手掛けた味噌を用い、昔ながらの囲炉裏スタイルで焼き上げる伝統を今なお脈々と受け継いでいる。