野球における指名打者とは、守備に就く投手に代わって打席に立つ専門のバッターを指します。英語の「Designated Hitter」の頭文字を取ってDHとも呼ばれ、指名打者とDHは完全に同じ意味の用語です。
通常、野球はグラウンドで守備を行う9人の選手がそのまま1番から9番までの打順に入ります。しかし、投球に専念するピッチャーは打撃練習の時間を確保しにくく、打率が極端に低くなりがちです。そこで、守備を行わない打撃専門の選手を1人オーダーに組み込めるようにした仕組みが「指名打者制(DH制)」です。
よく混同されがちな存在に「代打(ピンチヒッター)」があります。代打は試合の勝負どころで一時的にベンチから出て打席に立ち、その打席が終われば交代するか、そのまま守備位置に就くのが原則です。一方、指名打者は試合開始時からスタメンとしてラインナップに名を連ね、試合を通じて何度も打席に立ち続ける「独立したスターティングメンバーの1枠」という決定的な違いがあります。