色彩の錬金術師が描く2026年の陶芸景貌:世界中のコレクターを虜にする陶芸家・竹村良訓の足跡と革新

色彩の錬金術師が描く2026年の陶芸景貌:世界中のコレクターを虜にする陶芸家・竹村良訓の足跡と革新

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竹村のアイデンティティを語る上で欠かせないのが、その比類なきキャリアの成り立ちだ。武蔵野美術大学で彫刻を専攻し、立体造形の本質を体に染み込ませた後、東京藝術大学大学院では保存修復科に進み、古美術や文化財の修復技術を徹底的に修めた。過去の巨匠たちが残した傷や経年変化を科学的に解析し、元の美しさを蘇らせる修復の現場。そこで培われた「モノの構造を見抜く眼」と「材料化学への深い造詣」が、現在の彼の作風を支える強固な土台となっている。

土をひねり、フォルムを削り出すプロセスにおいて、彼の彫刻的感性が遺憾なく発揮される。直線と曲線が絶妙な緊張感で拮抗するシルエットは、どこか建築的でありながら、手にした時には手のひらに吸い付くような優しさを併せ持つ。伝統的な焼き物の形式美を敬重しつつも、型にハマらない自由な造形アプローチこそが、彼の器に命を吹き込んでいるのだ。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。