月餅を語る上で避けて通れないのが、その圧倒的なエネルギー密度です。食品成分表および大手中華総菜各社の実測データを精査すると、伝統的な大判の広東式月餅(塩漬け卵1〜2個入り、約180g)のエネルギーは750〜850kcal、炭水化物は90g超に達します。これは一般的な牛丼1杯分、あるいはご飯茶碗約3杯分に相当する数値です。小ぶりなサイズ(約50g)であっても200〜250kcalを有しており、一般的な和菓子の感覚で一度に食べ切るとカロリー過多を招きます。
SNSや大手グルメレビューサイトにおける購買者の生の声・口コミを分析すると、高評価と低評価で明確な二極化が見受けられます。
【肯定的な評価・愛好者の声】
「濃いめに淹れたプーアル茶や鉄観音と一緒に、8等分にスライスしてひと切れずつ食べると至高の味わいになる」「塩漬け卵の黄身のねっとりとした塩気と、蓮の実餡の上品な甘さのコンビネーションが癖になり、秋になると中華街へ走ってしまう」「常温で2ヶ月近く日持ちするため、お彼岸から秋の贈答用として非常に重宝する」といった意見が目立ちます。
【否定的な評価・失敗談の声】
一方、ネガティブな反応の大多数は「手土産でもらって、アンパンのように1個丸かじりしたら胸焼けして吐きそうになった」「真ん中に入っている黄色い塊が生臭く感じて食べられなかった」「ナッツがぎっしり入った五仁月餅が硬くて油っぽく、口に合わなかった」というものです。これらは月餅の「構造」や「正しい食べ方」を知らないまま消費してしまったことに起因する悲劇と言わざるを得ません。