相撲ファンや一般のネット利用者の間で今なお散見されるのが、「若島津は事故の後遺症で会話もできず、寝たきりになっているのではないか」という極端な悲観論です。メディアへの露出が激減したことがその噂を増長させていますが、取材データや関係者の証言を照合すると、この噂は実態とかけ離れています。
退院直後の2018年秋、二所ノ関親方として部屋の千秋楽祝勝会に姿を見せた際、車いすを使わず自らの足で壇上に立ち、集まった支援者に対して深々と頭を下げて感謝を伝えました。当時の出席者によると、発声こそゆっくりであったものの、言葉の一つひとつに明瞭な意志が宿っており、その姿に涙を流す関係者が続出したと伝えられています。
定年退職後は私人となったため、メディアに過度な露出を行わないのは当然の選択であり、療養に専念するための静かな環境づくりを家族が最優先している結果にすぎません。「姿を見せない=重篤な寝たきり」という短絡的な図式は、現場の実情を反映していない誤解であると断言できます。