医療において喉に異物が引っかかる状態は「咽頭異物」または「食道異物」と診断される。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の報告や臨床データによると、日常的に発生する咽頭異物の原因として最も多いのが、タイ、ウナギ、アジ、サケなどの魚骨である。
医師向け臨床ポータルサイトのエムスリーなどに寄せられる症例報告を見ても、骨の太さや硬さ、形状によって刺さり方は千差万別だ。特にタイのような硬く太い骨は組織を貫通しやすく、逆にウナギやサンマなどの細い骨は目視で見落とされやすいという厄介な特徴を持つ。
また、「まだ刺さっている感覚があるのに、実際にはすでに骨が抜けている」というケースも日常診療では頻繁に遭遇する。骨が粘膜をかすめて擦り傷を作った場合、その炎症や違和感が神経を刺激し、あたかも骨が刺さり続けているような錯覚を生み出すためだ。この判別を素人が自力で行うことは不可能に近い。