伝統的な京都みやげの定番といえば、八ッ橋や京菓子といった「食べて消えるもの(消えもの)」が主流でした。その中で「nanaco plus+」が切り拓いたのは、古くから親しまれてきた京飴の愛らしい色彩や造形美を、日常で長く愛用できるファッションアイテムへと昇華させる新しいアプローチです。
工房の職人が直火鍋で丹念に炊き上げる飴は、気温や湿度によって表情が一つひとつ異なります。ナナコプラスの本物の飴アクセサリーは、この偶然が生み出す手仕事のゆらぎをそのまま透明度の高い樹脂で封じ込めています。大量生産のプラスチック製品には決して出せない、職人の息遣いと飴本来の透明感、そして日本の「四季の移ろい」を身に纏える点が、流行に敏感な層の琴線に触れた最大の理由といえます。
京都みやげや和雑貨アクセサリーとして人気を集める理由は、単なるノスタルジーにとどまりません。伝統工芸の粋を守りつつ、現代の洋服やカジュアルな和装にも調和するデザインへと再構築されたことで、「京都の風情を日常に持ち帰りたい」という現代人の消費心理を的確に射止めました。