大手高校情報サイトに寄せられた77件以上の口コミを精査すると、評価スコアは2.85点(5点満点)と、平均よりもやや厳しい数値を示している。これを目にした受験生や保護者が「何か学校生活に問題があるのではないか」と不安を抱くケースは少なくない。
現場取材と卒業生・在校生へのヒアリングから浮かび上がったのは、学校生活そのものの崩壊ではなく、「通学環境」と「指導方針の過渡期」に対する生徒側の不満が数字を押し下げているという構造だ。
最大の要因として挙げられるのが、アクセスと通学の負担だ。横浜立野高校の所在地は横浜市中区本牧間門40-1。JR根岸線「山手駅」または「根岸駅」から路線バスを利用するか、徒歩で向かう必要がある。だが山手駅からの徒歩ルートは勾配の急な「立野の坂」を上り続けることになり、徒歩で20分近くを要する。
「夏場の登校は坂道だけで汗だくになる」「朝のバスは本牧方面の通勤・通学客で混雑し、遅延もしばしば起こる」という通学の過酷さが、日々のストレスとして口コミの減点要素になっている。
さらに、制服と校則の運用に対する受け止め方も一因だ。かつて存在した「自由な校風」というイメージを抱いて入学した生徒に対し、近年は頭髪指導やスカート丈、スマートフォンの校内利用に関する指導が段階的に厳格化された。生徒の手記やSNS上の投稿でも「昔ほど自由ではない」「厳しくなった」という声が目立っている。裏を返せば、生活規律を整え学習に集中できる環境へと学校側が舵を切っている証左とも言える。