設備面において最も多くの宿泊者を困惑させているのが、エグゼクティブフロアなどに用意される専用スペースの扱いです。驚くべきことに、Wホテル大阪 クラブラウンジという施設は館内に一切存在しません。一般的なラグジュアリーホテルであれば、一定の客室カテゴリや上級会員向けに軽食やアルコールを終日無料で提供するクラブラウンジを完備していますが、Wブランドでは「ホテル全体がソーシャルな社交場である」という思想のもと、特定の閉鎖された専用ラウンジをあえて排除する設計方針を世界共通で採っています。
この事実を知らずに宿泊したマリオット・ボンヴォイの上級会員から、「プラチナ会員なのにラウンジアクセスがない」「夕方のカクテルタイムを楽しめず損をした」といった不満が噴出し、ネット上のネガティブな言説へと直結している側面は見逃せません。
さらに物議を醸しているのが、館内4階に位置するウェルネス施設内のWホテル大阪 プール利用料金です。「WET」と名付けられたネオンが輝く屋内プールは、24時間無料開放されているフィットネスジムとは異なり、宿泊者であっても1名あたり6,325円(税・サービス料込)の有料設定となっています。一部のスイートルーム宿泊者などを除き、一般客室の宿泊者やプラチナエリート会員であっても原則として利用料金が発生するシステムが敷かれており、「高い宿泊料を払っているのにプールまで有料なのか」という落胆を生む要因となっています。
一方で、W大阪 マリオットプラチナ特典の恩恵自体は決して小さくありません。混雑状況に応じた客室の無料アップグレードをはじめ、16時までのレイトチェックアウト、さらには通常1名あたり5,000円を超える豪華朝食ブッフェの2名分無料選択など、実利的な価値は1泊あたり数万円相当に達します。ラウンジとプールのルールさえ正しく把握していれば、極めて費用対効果の高い滞在が可能です。