火事場の馬鹿力は実在する?脳のリミッター解除と潜在能力の全真相

火事場の馬鹿力は実在する?脳のリミッター解除と潜在能力の全真相

火事場の馬鹿力は実在する?脳のリミッター解除と潜在能力の全真相の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でまとめました。

科学の机上論だけでなく、現実世界には戦慄を覚えるような火事場の馬鹿力の実例が多数記録されています。最も有名な事例の一つが、米国ジョージア州やカナダなどで報じられた、ジャッキが外れて車の下敷きになった我が子を救うため、小柄な母親が一人で車体を数センチ持ち上げた事件です。

生還した母親が後のメディア取材や手記で語った言葉は、極めて象徴的でした。「重いとか、無理だとか考える余地は一切なかった。視界が極端に狭まり、ただ子供の顔しか見えていなかった。気がついたら車を持ち上げていたが、その瞬間の痛みは何も覚えていない」。搬送先の病院で、この母親は腰椎の圧迫骨折と両腕の激しい筋断裂を負っていたことが判明しています。

この現象をスポーツ科学や生理学では、心理的限界と生理的限界という概念で説明します。人間が「もうこれ以上は無理だ」と主観的に感じるラインが心理的限界(約60〜70%)であり、肉体が構造的に耐えうる極限が生理的限界(100%)です。普段の生活やハードなトレーニング程度では、心理的限界が壁となって生理的限界に達することはありません。しかし、愛する者の生命や自身の生存がかかった極限のストレス下では、意識の検閲を飛び越えて心理的限界が生理的限界の境界線まで一気に押し広げられます。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。