宇野港から直島へ向かう旅行者が最も直面しやすいトラブルが、「出航直前の乗り遅れ」や「意図しない港への到着」です。現地での取材と観察から明らかになった、絶対に回避すべき3つの盲点を整理します。
第1のトラップは、「宮浦港行き」と「本村港行き」で乗り場と切符売り場が物理的に分かれている点です。JR宇野駅から港に向かって歩いた際、正面左手に見える大きなターミナルが宮浦港行きフェリー乗り場です。一方、本村港行きの小型旅客船乗り場は、そこから東側(右手奥の産業振興ビル側)へ約150m離れた浮桟橋に位置しています。出航5分前にターミナルへ到着し、本村行きに乗ろうとして乗り場違いに気づき、走っても間に合わなかったという事例が後を絶ちません。
第2のトラップは、「旅客・一般車両の事前予約が一切できない」完全先着順システムです。四国汽船では、団体を除き個人の乗船予約を受け付けていません。乗船券は当日、乗り場に設置された自動券売機または窓口で購入します。大型連休や行楽シーズンには券売機前に数十メートルの列ができ、切符を買っている間に目の前で船のタラップが上がってしまう光景が日常的に見られます。
第3のトラップは、車両航送の台数制限と積み残しリスクです。フェリー1便あたりに積載できる乗用車の台数は限られており、トラックなどの物流車両が優先される時間帯もあります。満車になった場合は次の便(約1〜2時間後)まで待機を余儀なくされるため、島内での美術館予約時間(タイムスロット)を逃す決定的な要因となります。