物語の舞台として世界に名を馳せるドイツ北西部の都市ブレーメン。ユネスコ世界文化遺産に登録されている市庁舎の西側には、1951年に彫刻家ゲルハルト・マルクス(Gerhard Marcks)によって制作された有名なブロンズ像が佇んでいます。
下からロバ、犬、猫、ニワトリが積み重なったこの像は、ブレーメン観光における最大のランドマークとなっていますが、現地には代々語り継がれる厳格なジンクスが存在します。
- 両手でロバの前足を握る:ロバの左右の前足をしっかりと両手で握りながら願い事をすると、その願いが叶うと信じられています。そのため、前足の部分だけが世界中の観光客の手によって黄金色にピカピカに磨き上げられています。
- 片手だけで触ると笑われる:地元の人々の間では、「片手だけで足を持つと、ロバがもう1頭増える(=触っている本人がロバ=間抜けに見える)」という定番のジョークがあります。訪れる際は、必ず両手で前足を包み込むのが現地の作法です。
地下水路のマンホールにコインを入れると動物たちの鳴き声が聞こえる「ブレーメンの穴(Bremer Loch)」など、街全体がこの童話を誇りに思い、訪れる人々を温かく迎える仕掛けに満ちています。