TOHOシネマズ津島の営業終了が告知された2020年秋から閉館日にかけて、SNSや知恵袋などのコミュニティには数千件に及ぶ惜別のメッセージが寄せられました。インターネット上に残された当時の生の声を分析すると、地域住民にとって同館がどれほど特別な存在であったかが浮き彫りになります。
「初めての映画体験が津島だった」「名駅まで出なくても話題のアニメが観られた貴重な場所だった」という青春の思い出を振り返る声が圧倒的でした。とりわけ多かったのが、「津島から映画館がなくなると、近場で気軽にレジャーを楽しめる場所が減ってしまう」という郊外都市の文化インフラ衰退を危惧する指摘です。最終営業日には、地域住民が看板の前で記念撮影を行う光景が多数見られ、最後まで愛され続けた劇場であったことを証明しています。