1977年、田中一村は奄美の粗末な平屋で、誰にも看取られることなく69年の生涯を閉じた。手元に残されたのは、売ることを頑なに拒み、自らの手元で大切に守り抜いた数百点に及ぶ最高傑作の数々だった。
評価や名声のために筆を執るのではなく、ただ己の魂を納得させるためだけに描く。一村が貫き通したその純粋無垢な姿勢は、効率や損得勘定に覆われた現代社会において、表現の本質とは何かを強烈に問いかけてくる。南国の深い闇と眩い光の中で研ぎ澄まされたその線と色彩は、これからも時代を超え、見る者の精神を覚醒させ続けるに違いない。 (出典: 田中 一 村(Yahoo!ニュース))
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