日本における軍事運用の最前線といえば、千葉県習志野駐屯地に拠点を置く陸上自衛隊 第1空挺団です。自衛隊唯一の落下傘部隊として知られ、有事の際には空中から敵地に展開する精鋭部隊として機能しています。
防衛省・自衛隊の公式規程や訓練記録において、この部隊が扱う装備は一貫して「落下傘」と呼称されます。主力の「13式空挺傘」や「60式空挺傘」など、装備品の制式名称にも「落下傘(傘)」の字が当てられています。
現場の隊員の手記や広報資料によると、空挺降下は高度約300〜400メートルという極めて低高度から、自動索(スタティックライン)を用いて航空機から飛び出すと同時に強制開傘させる戦術が基本です。滞空時間を最短にして敵からの被弾リスクを抑えるため、スポーツ用パラシュートのような優雅な滑空ではなく、秒速約5メートルでの素早い着地と受け身(着地衝撃の分散)が求められます。
一方、自由降下課程(高高度から降下し任意で開傘する特殊潜入技術)では、操縦性に優れた翼型の「自由降下傘」が用いられます。このように、軍事・防衛の文脈では「落下傘」という用語が規程・装備名・作戦名として強固に根付いています。