ネット掲示板やSNSでは「CX-5のディーゼルはすぐ壊れる」といった極端な言説が散見されますが、これは初期型(2012年〜2016年の初代KE系や初期KF系)で見られたトラブルの印象が過大に語り継がれている側面があります。
年次改良を重ねた現行モデルでは、EGRバルブの制御見直しやインジェクターの改良、燃焼室形状の最適化が行われ、重大なエンジントラブルの発生率は大幅に低減しています。ただし、機械的な構造として以下の弱点と消耗サイクルは把握しておく必要があります。
- EGR・吸気シャッターバルブ周辺のカーボン堆積:走行距離8万〜10万kmを超えると煤の堆積によるレスポンス低下が起きやすく、専用溶剤やドライアイスによる吸気系洗浄(費用目安:5万〜10万円)が推奨されます。
- バッテリー交換費用:大容量の専用バッテリーを要するため、一般的なガソリン車より交換コストが割高(ディーラー施工で約3万〜4万円)になります。
- 中古車選びの注意点:過度な短距離走行歴がある個体や、エンジンオイル交換履歴が不透明な中古車は避けるのが賢明です。CX-5のディーゼルは専用純正オイル(SKYACTIV-D 0W-20/0W-30)の定期交換が寿命を大きく左右します。