日本には長年、「メシは早く食うのが粋」「仕事ができる人は食事も早い」という無意識の美徳が存在していた。高度経済成長期から続く効率優先の価値観だ。
しかし、この「早食い文化」こそが、現代人の慢性的な不調やメタボリックシンドロームの温床になっていたと専門家は指摘する。同僚や上司が早く食べ終わると、プレッシャーを感じて慌てて飲み込む。結果として消化不良を起こし、午後の倦怠感に苦しむという悪循環だ。
現在、働き方改革やWELL-BEING(ウェルビーイング)の浸透とともに、「急いで食べる文化」自体への見直しが急速に進んでいる。