全国のカラオケボックスやSNSの投稿、知恵袋の相談事例を検証すると、この曲に挑戦したユーザーから最も多く聞かれるのは「音程バーは合っているはずなのに、なぜか素人臭く聴こえてしまう」という悩みです。
大手通信カラオケの精密採点DXや分析採点マスターにおける全国平均点を見ると、多くのポップスが84点前後に落ち着くのに対し、本作は82点台前半に留まる傾向があります。このギャップの主因は「抑揚」と「リズム」の判定です。
都内のボーカルスクールで講師を務めるトレーナーは次のように証言します。
「『愛を伝えたいだとか』は、直立不動でリズムを点(ドット)で捉えて歌ってしまうと、途端に演歌のような堅苦しい歌唱になってしまいます。あいみょんさんの歌唱の真骨頂は、拍の少し後ろに重心を置く“タメ”と、子音を鋭くアタックした直後の脱力です。採点機の音程バーに視線を奪われすぎると、この曲が持つ特有の横揺れのグルーヴが失われ、表現力スコアが大きく削られてしまうのです」
ネット上の口コミでも、「サビの高音が出なくてキーを下げたら、今度はAメロが低すぎて点数が壊滅した」「友達の前で歌ったら、サビで急に声が細くなって恥ずかしい思いをした」といった声が目立ちます。音域の広さだけでなく、楽曲が持つブラックミュージック由来のグルーヴにいかに順応するかが、成否を分ける境界線となっています。