悪臭のダイレクトな発生源となるのが、爪の縁や奥に蓄積する爪垢(つめあか)です。一見すると黒や白っぽい泥のように見えるこの物質は、剥がれ落ちた古い角質、靴下の繊維くず、皮脂、石鹸の洗い残しなどが複雑に混ざり合って固まった老廃物の塊です。
この爪垢が臭いを強める要因は主に3点あります。第1に、足の親指を中心とする爪の隙間は狭く深いポケット構造になっており、老廃物が一度入り込むと自然には排出されにくい点です。第2に、靴の圧迫によって靴下の細かな繊維が奥へと押し込まれ、菌の住処を強固にしてしまう点。そして第3に、剥がれ落ちた角質に含まれる豊富なタンパク質が、イソ吉草酸を作り出すブドウ球菌などの格好の栄養源になる点です。この負の連鎖が放置されることで、強烈なニオイの温床が完成します。