『柳ヶ瀬ブルース』『さそり座の女』といった演歌・歌謡曲の大ヒット曲を持つ美川憲一ですが、現在最も情熱を注いでいるのが「ドラマティック・シャンソン」のステージです。
毎年秋に開催される東京・EXシアター六本木や大手町三井ホールなどでのプレミアム公演をはじめ、全国ツアーの各会場には熱心なリピーターが詰めかけます。現場を訪れた観客の口コミや劇評を見ると、その評価は極めて高いものとなっています。
「若い頃のキーを維持したまま、人生の光と影をシャンソンの歌詞に乗せて語りかけるように歌う。途中の毒舌トークで大笑いさせたかと思えば、越路吹雪の『愛の讃歌』で涙が止まらなくなる」という会場の空気感こそ、美川憲一の真骨頂です。現在のステージは、単なる懐メロショーではなく、波乱万丈の人生をくぐり抜けてきた人間にしか出せない「総合芸術」へと昇華しています。