参議院選挙の比例代表は、2001年以降「非拘束名簿式」が採用されてきました。これは政党があらかじめ順位を決めず、有権者が「政党名」または「候補者個人名」を書いて投票し、個人名の得票数が多い候補者から順に当選していくオープンな仕組みです。
しかし、2018年の公職選挙法改正によって新設された特定枠は、この原則に明確な例外を設けました。政党は比例代表名簿の上位に「特定枠」として優先順位(1位、2位など)を割り当てた候補者を設定できます。
議席の配分は従来通り、政党名票と全候補者の個人名票を合算した総得票数をもとにドント式で各党の獲得議席数を算出します。そして、獲得した議席は個人の得票数に関係なく、まず特定枠に指定された候補者へ順番に割り振られるのが核心となる仕組みです。残った議席がある場合にのみ、通常の非拘束名簿にいる候補者が個人得票順に当選していきます。