1990年代初頭、日本の音楽シーンはバンドブームの絶頂期にあり、80年代を彩った女性アイドル人気は急速に冷え込んでいた。メディアはこれを「アイドル冬の時代」と呼んだ。そんな逆風の中で産声をあげたのが、テレビ番組『桜っ子クラブ』のレギュラーメンバーで結成されたユニットである。
毎週土曜日の生放送で鍛え上げられた彼女たちは、単に歌って踊るだけの存在ではなかった。バラエティ番組ならではの過酷な企画やフリートークに対応する柔軟性を持ち、視聴者との距離感を縮めていった。この「身近でありながらも個性的」というキャラクター性が、のちのグループアイドル文化の礎となったことは言うまでもない。