本作を語る上で欠かせないのが、これまでの民放ドラマの常識を完全に破壊したスケール感だ。準備期間を含め数ヶ月に及んだモンゴルロケでは、広大な砂漠や大草原を舞台に、まるでハリウッドのアクション映画を彷彿とさせる映像が次々とカメラに収められた。過酷な環境下での撮影は困難を極めたが、その妥協のない画作りが画面越しに漂う圧倒的な臨場感を生み出した。
1話あたりの制作費が1億円を超えると噂された破格の投資は、単なる贅沢ではなく作品のリアリティを担保するための必然だった。砂埃の匂増や砂漠の静寂、登場人物たちが纏う空気感に至るまで、細部へのこだわりが視聴者を「ここではないどこか」へと一瞬で引きずり込んだのである。