なぜ、これほどまでに人々は包み込まれる感覚を渇望するのだろうか。精神科医や社会心理学者は、2020年代後半における過剰なデジタル接続と、絶え間ない成果主義の弊害を指摘する。
スマホを開けば、絶え間なく他者との比較や自己ブランディングを求められる時代。職場でも家庭でも「しかるべき大人」としての役割演劇を強要される。そうした張り詰めた日常の対極にあるのが、何一つ条件を課されることなく存在そのものを祝福される「赤ん坊」のポジションだ。つまり、バブみへの憧憬は、自尊心が擦り減った現代人が無意識に求める「心の安全基地」の現れにほかならない。