公立小学校でありながら、なぜ全国の教育委員会や大学研究者、さらにはアジア各国の視察団が引きも切らず訪問するのか。その最大の理由は、学びの共同体浜之郷小学校として確立された、画期的な授業改革と学校組織のあり方にあります。
従来の学校教育は、教員が教壇から一方的に知識を伝達し、児童がそれを黙々とノートに写す「一斉教授型」が主流でした。しかし同校では、開校時より「一人も置き去りにしない」という理念を掲げ、子ども同士がわからないことを自然に問い直し、支え合って課題を解決する授業構造を構築。教育関係者の証言によると、教室内に満ちる穏やかな「聴き合う空気」に衝撃を受け、自校への導入を志す教育者が後を絶ちません。
単なる理念の提唱にとどまらず、教員全員が授業を公開し、授業後に互いの指導を批評し合う「校内研修」を日常化させた点も特筆に値します。教師自身が学び手として成長し続けるカルチャーが制度化されていることが、教育関係者を引きつけてやまない本質的な源泉となっています。