Q1:前野長康と蜂須賀小六(正勝)は具体的にどのような関係だったのですか?
A1:2人は尾張・美濃国境の土豪仲間として古くから親密な関係にあり、義兄弟とも伝わります。秀吉の草創期(墨俣築城伝説や美濃攻め)から行動を共にし、戦場での武功を分け合いました。正勝の死後も蜂須賀家との絆は続き、長康の切腹後、遺族の一部は阿波徳島藩主となった蜂須賀家に引き取られて庇護を受けました。
Q2:『武功夜話』は完全に嘘(偽書)なのですか?
A2:完全な偽書(ゼロからの偽造)というよりは、「江戸時代中期〜後期にかけて前野家の事績を強調・顕彰するために、先祖伝来の伝承や別史料を元に大幅な加筆・潤色・再編纂が行われた文書群」というのが近年の有力な学術的評価です。すべてを史実として扱うことはできませんが、近世における武士の自己認識や家格主張のあり方を示す資料として価値を持っています。
Q3:前野長康の墓所や供養塔はどこでお参りできますか?
A3:前野氏発祥の地である愛知県江南市の常観寺や前野屋敷跡に供養塔が建立されています。また、最後の領地であった兵庫県豊岡市出石町や、切腹の地である京都・伏見の大龍寺(嫡男・景定切腹の地)周辺にも関連する史跡・供養碑が存在します。