希望丘カントリークラブを実際に利用していたゴルファーたちの記録や当時の口コミを検証すると、単なる閉鎖されたコースという枠を超え、独特の魅力を持っていたことが浮き彫りになります。
ゴルフコミュニティや当時の手記に残されたレビューでは、「コースの難易度と面白さ」に対する高い評価が目立ちます。
「富澤誠造氏の設計らしく、要所にバンカーや池が効いており、安易な攻めを許さない骨太なレイアウトだった」「適度なアップダウンがあり、正確なアイアンショットとコースマネジメントが求められる戦略的な18ホール」といった技術志向のゴルファーからの支持は根強いものがありました。
また、喜連川温泉を引いたクラブハウスの浴室は「ラウンド後の最高の贅沢」として知られていました。日本三大美肌の湯とも称される喜連川の滑らかな泉質を楽しめる点は、首都圏からの宿泊客や日帰り遠征組にとって最大のセールスポイントでした。
一方で、営業末期には苦しい台所事情を察する声も増えていました。「フェアウェイのディボットやグリーンのピッチマークの修復が追いついていない」「カートの整備不良やレストランのメニュー削減が目立ち、活気がなくなっていた」といった現場のリアルな観察記録も散見されます。かつての輝きを知る古参会員ほど、徐々にメンテナンスが行き届かなくなっていくコースの姿に胸を痛めていた様子が伝わってきます。