「オレンジ」の汚名を着せられたジェレミアの転落と再起のドラマは、本作屈指のドラマツルギーを誇ります。名誉挽回に燃える彼はナリタ連山の戦いで紅蓮弐式と交戦し、輻射波動の直撃を受けて機体ごと大破。生死の境をさまようことになります。
しかし、彼は死んではいませんでした。ブリタニアの非人道的な研究機関を率いるバルト軍医たちによって回収され、肉体の大部分を生体機械に置き換えたサイボーグとして蘇生。第1期終盤では巨大な実験機「ジークフリート」を駆り、異形の復讐者としてルルーシュの前に立ちはだかりました。
続編『コードギアス 反逆のルルーシュR2』において、ジェレミアはさらなる技術改修を受け、左眼にすべてのギアス効果を無効化・解除する「ギアスキャンセラー」を搭載して再登場します。人知を超えた戦闘能力と異能の打ち消しスキルを手に入れた彼は、機動兵器サザーランド・ジークを駆る最強クラスの戦力として戦場へ舞い戻りました。
そして迎えたルルーシュとの直接対決。ジェレミアは「なぜ祖国を裏切るのか」とルルーシュに問いかけます。それに対しルルーシュが「自らの母・マリアンヌの復讐のため」と答えた瞬間、事態は劇的に反転します。かつてマリアンヌ皇妃の警護任務に就きながら、彼女を守れなかったことを生涯の悔恨としていたジェレミアは、ルルーシュこそが自分が真に命を捧げるべき主君であると悟ったのです。
「忠道、果たさせてもらおう!」――その言葉とともに膝を屈したジェレミアは、侮蔑の言葉だったはずの「オレンジ」を「それは我が忠誠の名前」と自ら誇らしげに宣言。以降、ゼロレクイエムに至る過酷な覇道をルルーシュの最も頼もしい右腕として支え抜きました。