酒さに悩む方の間で広まっている情報の中には、皮膚科学的に見て大きなリスクを伴う誤解がいくつか存在します。
第一の誤解は、「オーガニック・植物由来成分なら肌に優しい」という思い込みです。植物エキスには多種多様な微量化学物質が含まれており、健常肌には抗酸化作用をもたらしても、過敏な酒さ肌にとっては接触皮膚炎を引き起こすアレルゲンとなり得ます。「無添加」というフレーズだけで判断せず、全成分表示の行数ができるだけ短い製品を選ぶことが防衛策になります。
第二の盲点は、「乾燥しているからと化粧水を何回も重ね付け・シートマスクパックをする」ことです。角層が水分でふやけすぎると、皮膚のバリア機能はかえって低下し、外敵を通しやすい状態(過水和)に陥ります。長時間のシートマスクやローションパックは、酒さの赤みを助長する危険なケアです。化粧水は適量を1回、摩擦を一切起こさずになじませるのが鉄則です。