東方定助という存在そのものが、2人の青年の肉体と魂が「壁の目」の大地とロカカカの実の力によって等価交換され、1つに融合した生命体です。その背景を読み解く鍵が、空条仗世文と吉良吉影のスタンドの融合経緯にあります。
過去編で明かされた通り、空条仗世文のオリジナルスタンドもまた「ソフト&ウェット」という名称でした。仗世文の能力は、自身のシャボン玉によって植物の枝を繋ぎ合わせる「接木(つぎき)」のように、物質同士を繋ぎ合わせたり、付着したものを吸着・移動させる性質を持っていました。
吉良吉影が操るスタンド「キラークイーン」は、第4部の同名スタンドとは異なり、血管内を通過するほどの微小なシャボン玉を放ち、接触した箇所を精密に爆破する特性を備えていました。瀕死の吉良を救おうとした仗世文が新ロカカカを摂取し、土砂崩れに巻き込まれて融合したことで、両者のスタンド特性が奇跡的な配合で結実しました。
仗世文の「何かを包み込み移動させる線」と、吉良吉影の「爆発するシャボン玉」が混ざり合った結果、定助のソフト&ウェットは「触れると破裂して衝撃を生むシャボン玉」と「触れたものから性質を奪い去るシャボン玉」の双方を自在に使い分けるハイブリッド能力として完成したのです。