シリーズの集大成として制作された『るろうに剣心 最終章 The Final / The Beginning』。しかし、公開を控えた2026年秋、伊勢谷友介が大麻取締法違反の容疑で逮捕されるという激震が走ります。公開延期が重なっていた時期とも重なり、メディアやファンの間では「蒼紫の出演シーンは全カットされるのか」「代役を立てて追加撮影を行うのか」といった憶測が飛び交いました。
しかし、ワーナー・ブラザースおよび大友啓史監督は、「作品に罪はない」「映画の完成度とキャスト・スタッフ全員の情熱を守る」という強い信念のもと、出演シーンをそのまま残して公開する英断を下しました。四乃森蒼紫は物語の構造上、剣心の過去と現在を繋ぐ極めて重要なピースであり、彼の登場シーンを削れば作品全体の精神的カタルシスが損なわれることは明白だったからです。
実際に劇場公開された『The Final』において、蒼紫がスクリーンに姿を現した瞬間、客席からは安堵と感動の空気が広がりました。限られた尺の中で見せた圧倒的な存在感は、製作陣の決断が決して間違いではなかったことを証明する圧巻の仕上がりでした。