コンペティション部門への出品を目指し、編集室では連日熾烈な作業が続いている。最高峰の舞台であるカンヌ国際映画祭でのお披露目が現実味を帯びるなか、業界関係者の間ではある大物監督の関与が囁かれていた。クリストファー・ノーランである。
ノーラン自身が直接メガホンを取っているわけではない。しかし、IMAXフィルムカメラを用いた撮影技術や時間軸を複雑に交錯させる脚本構成において、彼がアドバイザーとして助言を与えているとの情報が複数の筋から浮上している。視覚的リアリズムと心理的圧迫感を極限まで追求する姿勢は、まさにノーラン直系の遺伝子を感じさせる仕上がりだ。