ムスカ大佐のキャラクター造形をより深く理解する上で欠かせないのが、公式設定資料に記された出自と年齢のデータです。
本名は「ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ」
主人公シータの本名が「リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ」であるのに対し、ムスカもまたラピュタ王族の末裔です。ラピュタ語において「ウル」は「王」、「トエル」は「真」、「パロ」は「従属・分家」を意味するとされています。すなわち、シータが正統な本家の継承者であるのに対し、ムスカはかつて地上へ降りた際に枝分かれした分家筋の出身でした。代々受け継がれてきた古文書や手帳を手がかりに、失われた王権の奪還を渇望していた背景がこの名前に刻まれています。
設定年齢はわずか「28歳」
落ち着いた物腰と老獪な政治手腕から40代前後のベテラン将校に見られがちですが、スタジオジブリの設定資料におけるムスカの年齢は28歳です。若くして政府の特務機関を率いる階級に登り詰めた超エリートであり、その若さゆえの野心、過剰な自負心、そして軍上層部に対する焦燥感が、破滅的な行動の引き金となりました。