大地震が発生した際、室内での負傷原因の多くを占めるのが家具の転倒やガラスの飛散だ。東京消防庁が発信する減災情報でも、室内のガラス製品に対する対策は最重要項目として挙げられている。特に背が高く重量のある姿見は、揺れによって倒れやすく、床面に危険な破片をまき散らすリスクが高い。
現場で指導を行う防災士も、その危険性を強く警告する。「夜間の揺れで倒れた鏡の破片を踏み抜けば、一瞬で避難行動が不透過になります。足の裏の怪我はパニックを引き起こす最大の要因です」。こうした背景から、従来の姿見を単なるインテリアではなく防災・安全用品として捉え直し、割れない素材へ置き換える家庭が増加している。