結論から整理すると、国公立 指定校推薦 あるのかという問いに対する正確な答えは、「国立大学には原則存在しないが、公立大学の一部には明確に存在する」となります。この二者を取り違えた情報がネット上で錯綜し、多くの受験生に混乱を生む要因となっています。
日本全国に80校以上存在する国立大学は、国税によって運営されている機関であるため、特定の高校の生徒だけを無試験同然で優遇する「指定校枠」を設置することが公平性の観点から認められていません。各高校からの出願人数に「1校あたり〇名まで」といった制限が設けられているケースは多々ありますが、これはあくまで高校ごとの推薦枠であり、全国の高校に門戸が開かれた「公募制の学校推薦型選抜」に分類されます。
対照的に、地方自治体が設立・管理する「公立大学」は事情が異なります。自治体の税金で運営されている公立大学には、「地域に優秀な若者を呼び込み、定着させたい」という明確な政策目的があります。そのため、自治体内の指定高校や協定を結んだ高校を対象とする指定校推薦枠を設置している公立大学が全国に実在します。私立大学の指定校推薦とは設置の狙いや選考基準が大きく異なるものの、制度として機能している点は紛れもない事実です。