蜂窩織炎を引き起こす主な病原体は、黄色ブドウ球菌や化膿レンサ球菌といった、私たちの皮膚や環境中にごく普通に存在する常在菌です。健康な皮膚であればバリア機能によって侵入を防げますが、ごく小さな傷口から菌が入り込むことで感染が成立します。
臨床現場で特に多い侵入経路には次のようなものがあります。
・足白癬(水虫):指の間のふやけや皮剥け、かかとのひび割れは典型的な細菌の侵入口です。
・虫刺されや擦り傷:無意識にかき壊した傷口から菌が入り込みます。
・深爪・巻き爪:爪周囲の小さな炎症から細菌が皮下へ浸透します。
・下肢静脈瘤やリンパ浮腫:血流やリンパ液の巡りが悪い部位は局所免疫が低下し、感染リスクが跳ね上がります。