グループの歴史は、脱退、増員、再構築、そして解散という激動のドラマそのものだった。その凄惨なまでの裏側を容赦なく捉えたのが、映画『IDOL -あぁ無情-』だ。
合宿オーディションや過酷なツアーの密着映像には、ステージ上の華やかさとは程遠い、メンバーたちの汗と涙、そして精神的な限界が記録されている。裸を晒すこと以上に、自身の醜さや弱さをカメラの前で曝露させられる過酷な環境。そこにはエンタメの綺麗な嘘を全て剥ぎ取った「生のリアル」が存在していた。
観客はスクリーンを通して、彼女たちが何を削り、何を犠牲にして表現活動を行っていたのかを突きつけられる。伝説と呼ばれる背後に残された傷跡の深さこそが、このグループのドキュメンタリーを唯一無二のものに仕上げている。