セブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一トップが旗振りを進めるのは、圧倒的な店舗網をそのまま物流拠点へと昇華させる「7NOW」の本格展開だ。全国2万を超えるセブン-イレブン・ジャパンの実店舗をミニ配送センターに変貌させ、注文から最短20分で商品を届けるクイックコマースは、従来のECサイトには真似のできない即時性を持つ。
さらに店舗戦略の現場では、大型冷凍食品什器の導入や省力化設備の導入が急速に進む。単に商品を並べる箱としての店舗ではなく、短時間で高い利益を生み出す高効率なインフラへと刷新を図る。井阪氏が描くグランドデザインは、既存店舗のポテンシャルを極限まで絞り出すと同時に、デジタル領域へのシームレスな接続を果たす点にある。