Q1:映画版と片岡義男の原作小説では、ストーリーや結末に違いはありますか?
A1:原作小説は短編連作の形式をとっており、非常にドライでスタイリッシュな文体が特徴です。映画版では藤田敏八監督と脚本の内田栄一によってドラマ性が大幅に肉付けされ、テルミンら大人たちとの確執やゴローの感情の揺れ動きがより泥臭く、情熱的な人間ドラマとして再構築されています。結末の持つ余韻の方向性も映画独自の解釈が加わっています。
Q2:劇中に登場する白い猫の名前や、印象的なアメ車の車種は何ですか?
A2:さち乃が抱いていた白猫には「ペロ」という名前が付けられています。また、物語の象徴として登場する真っ赤なアメリカ車は、1960年代後半製の名車「フォード・マスタング(マッハ1)」です。このマスタングとゴローのカワサキW3の対比が、映画の世界観を際立たせています。
Q3:浅野温子と古尾谷雅人は本作以外にも共演作がありますか?
A3:2人は本作での鮮烈な共演以降も、80年代の日本映画界やテレビドラマ界を牽引する俳優として高い評価を受けました。古尾谷雅人さんの代表作である『ヒポクラテスたち』や『丑三つの村』と並び、『スローなブギにしてくれ』は2人のキャリア初期における最高峰のコンビネーションとして語り継がれています。