長期間にわたり身柄確保に至らない指名手配犯に対し、世間では往々にして死亡説が取り沙汰されます。八田容疑者のケースにおいて「すでに死んでる」と噂される背景には、逃走初期の特異な現場状況に起因する3つの明確な理由が存在します。
第1の理由は、逃走時の身の回り品と所持金の少なさです。八田容疑者は財布や携帯電話、履物まで現場周辺に残して逃走したと報じられています。身元を証明するものや電子決済手段、現金がほぼ皆無の状態で逃走生活を維持することは現代社会では極めて困難であり、「山林や海で行き倒れたのではないか」という推測を呼ぶ要因となりました。
第2の理由は、別府湾という地理的条件と入水自殺の疑念です。足取りが途絶えたヨットハーバー周辺は海に面しており、夜間の暗闇の中で海に飛び込み自死を選んだのではないかという言説が事件直後からネット掲示板等で盛んに投稿されました。
第3の理由は、これだけ顔写真が全国へ拡散され、多額の懸賞金が設定されながら決定的瞬間が捉えられない違和感です。「ここまで目撃されないのは、この世に存在しないからだ」という心理的バイアスが、ネット上で死亡説を定着させる土壌となっています。