地震や台風による大規模停電、通信網の切断。そうした極限状態において、中央集権的なシステムは一瞬で無力化するリスクをはらむ。だが、各機器が独立して判断能力を持っていれば事態は異なる。
例えば、自家発電装置を備えた街路灯が周囲の崩落状況をカメラで認識し、避難経路を自律的に照らし出す。あるいは、配電網の末端にある変電機器同士が通信し合い、破損箇所を回避して電力を自動迂回させる。ネットワークが寸断された絶望的な状況下でも、現場のモノたちが判断を継続するタフネス。これこそが、防災インフラとしての真の価値だ。