引きこもり問題を抱える家庭の9割以上が直面するのが、本人が病院へ行きたがらない(受診拒否)という壁です。支援現場での聞き取り調査や当事者の手記からは、外からは見えない切実な防衛心理が浮かび上がります。
「精神科に行ったら本当に自分が『異常者』だと確定してしまう」「親に無理やり連れて行かれるのは、自分の人生の完全な否定に感じる」——SNSや当事者コミュニティに寄せられる生の声には、受診に対する強い恐怖と恥の意識が溢れています。
また、過去にいじめやパワハラで深く傷ついた経験を持つ当事者は、初対面の医師に対して「どうせ自分の苦しみなど理解してもらえない」という強い不信感を抱いています。この心理状態にある当事者に対し、正論で通院を迫る行為は、かえって自室への立てこもりを強固にする結果を招きます。