なぜ、まめっちでもなく、くちぱっちでもなく、この「黒い豆」なのか。若者のストリートカルチャーを長年取材してきたトレンドアナリストはこう指摘する。「過剰な『カワイイ』への反動ですよ。現代の若者は、分かりやすい愛想の良さよりも、少し距離感のあるクールさやミステリアスな雰囲気にリアルな価値を見出している」
原宿のキャットストリートを行き交う10代、20代のファッションスナップを撮影してみると、モノトーンコーデやY2Kスタイルのアクセントとしてキーホルダーを重ね付けするのが定番化している。派手な原色系キャラとは一線を画す黒一色のフォルムは、シックな装いにも違和感なく溶け込む。アイテムとしての「使いやすさ」と、キャラクターとしての「尖り」が完璧なバランスで同居しているのだ。