長寿者に共通する最大の要因を突き詰めると、「毛細血管の柔軟性」と「ミトコンドリア活性の維持」という2つの生理的特徴に行き着きます。数千人規模の百寿者を追跡したメタアナリシスでも、極端な体力や筋力よりも、体内の微小循環が保たれ、慢性的な微細炎症が抑えられていることこそが長寿の共通項であることが証明されました。
また、寿命が延びる理由の科学的根拠として注目されるのが、遺伝子の末端を守る「テロメア」の長さです。酸化ストレスや慢性炎症を遠ざける生活を送る人は、テロメアの摩耗スピードが有意に遅く、細胞分裂の寿命自体が維持されています。特別な超人遺伝子を持たずとも、後天的な環境と行動パターンによって寿命を延ばすスイッチを自ら入れることが可能です。